【新品】【本】千年投資の公理 売られ過ぎの優良企業を買う パット・ドーシー/著 鈴木一之/監訳 井田京子/訳 価格:2,200円 |
本書は,バリュー投資家必読の書籍だと思う。
私の実践する長期投資(バリュー投資)は,実はとってもシンプルだ。
すなわち,①いいビジネスをしている会社の株を,②適正価格で買う。
これだけだ。
私はBOS(Buffett Online School – My WordPress Blog)というオンラインスクールでウォーレン・バフェット氏の投資手法を学んでいるわけだが*1,結局のところ,いいビジネスとは何か?ということが決定的に重要だと私は考えている。
バフェット氏の手法について学べる良書はいくつかあるが,本書は,おそらく,いいビジネスをしている会社とは何かということについて深く掘り下げている唯一の書籍だ。少なくとも,日本語で書かれた類書はないと思う。
では,いいビジネスをしている会社とは何か。
本書では,「経済的堀を有する企業」と定義されている。
経済的堀とは,要するに,ライバル企業と比較して,高い競争力を持つということだ。
経済的な堀に守られることで,同業他社に利益を奪われることなく,安定的に成長できるし,一時的に経営が傾いても,短期間で復活できるというわけだ。
本書では,いったいどんな要素が経済的堀たりえるのか,一見経済的堀がありそうだが実際には経済的堀となっていないといった投資家が判断を誤りがちな場面についての分析,より深い(失われにくい)経済的堀とは何かなど,経済的堀について,深く明晰な記述がなされている。
投資する企業を選別する際,本書で示された基準は大いに役に立つだろう。
お気に入り度:★★★★★
【新品】【本】千年投資の公理 売られ過ぎの優良企業を買う パット・ドーシー/著 鈴木一之/監訳 井田京子/訳 価格:2,200円 |
前回
書評:1時間でわかる iDeCo -50代から始める安心投資 / 野原亮 - Coomaの日記
次回
書評:ガチ速FX 27分で256万を稼いだ“鬼デイトレ” / 及川圭哉 - Coomaの日記
まとめ
*1:BOSの詳細については割愛する。いつか別の記事で紹介するかもしれない。