ゾーントレードとは
ゾーントレードの意味については前述した。
ゾーントレードとはどういうことか,実際のトレードの画像を見てもらった方がいいだろう。 本記事では,主にエントリーについて書く。
この図を見てもらうと分かるように,レジスタンスライン付近に指値がたくさん入っている(緑色の鎖線)。この指値が入っているところが,このとき私が狙ったゾーンだ。
特定の価格ではなく,一定の範囲をゾーンとしてとらえてエントリーすることで,ピンポイントで狙ったところに届かなかった場合にも入れるし,行き過ぎてしまった場合により高いところから入ることができる。
これが,ゾーンエントリーだ。
ポイントとしては,上げ止まりをしっかりと見極めることだ。
その見立てが間違っていなければ,利益にはなる。
下限はそんなに重要ではないと思っている。
このトレードでは,5分足で引いたサポート(ピンク線)を下限,4時間足で引いたレジスタンス(オレンジ線)を上限としてゾーンを設定している。
さて,このトレードはどうなったか,見ていただきたい。
見てのとおり,大きな利益となった(青字が獲得pips)。
ゾーン上限のレジスタンスでピタリと止まり,すべての指値が刺さり,利確目標で決済している。
この場合は,1時間足ミドルタッチで利確している。
なお,1時間足ミドル下抜けで増玉して失敗したようだが,これはゾーントレードじゃないので無視してほしい
このトレードは,かなりうまくいった例だが,合計で300pipsくらいか。
ちょっと笑ってしまうくらいの威力だ。
まあ,このトレードに関しては,レジスタンスぴったりで止まって下がっているので,単発でロットを上げて入っていればもっと稼げていたとはいえるが,ぴったりを狙ってできるか,という話だ。
あと,ゾーンの上限をレジスタンスぴったりに持っていくのは攻めすぎだったと思う。
今改めてみると,上限はちょっと上に設定したい。
たぶん,環境認識の結果,オレンジ線は相当強いと思っていたのだろう。
環境認識については項を改めて後述する。
ゾーンハンターとは
ゾーンエントリーを行うにあたり,とっても便利なツールがある。
それがゾーンハンターだ。
手動であんなにたくさん指値を入れるのは大変だ。
ゾーンハンターなら,上限と下限を指定して,いくらまで損失を許容できるか入力し,玉の分割数を決めるだけだ。
あとは,自動でロットを最適化して,指値を入れてくれる。
リオン式の強い味方だ。
損切も自動で入れてくれる。
ちょっと見づらいかもしれないが,上の図を再掲する。この図の,オレンジ線の上の方を見てほしい。
赤い鎖線が入っている。
これが,損切ライン。逆指値だ。
私は初期設定どおり,一番上の玉の5pips上の位置が損切ラインとなる設定だ。
ゾーンハンターには,損失を機械的に管理できるという大きなメリットがある。
単にエントリーが楽になるということにとどまらない。
先ほど,いくらまで損失を許容できるか入力すると書いた*1。
つまり,入力した金額以上の損は生じないのだ。
ゾーンハンターで自動的に設定された損切ラインを動かしさえしなければ,損失はあらかじめ限定されている。
感情に振り回され,必要以上に損切させられる経験は誰しもがあると思う。
事前に切ろうと思っていても,いざそこにレートが達すると,切れない。
決めた通りに切るのは簡単じゃない。
だが,ゾーンハンターなら,間違いなくそこで切れる。
余計な損をしないで済む。
このメリットは強調しておきたい。
ゾーンハンターは,現時点では単独では市販されておらず,前回の記事(リオン式とは① - Coomaの日記)で紹介したマシンガンハントFXを購入しなければ手に入らない。
リオン式を行う上で必須ではないが,とても強力なツールである。
環境認識の重要性
個人的に,リオン式で一番重要な要素は環境認識だと思う。
リオン式のエントリールールだとか,損切ポイント,利確の考え方,狙いどころのチャートパターンなんかは,マシンガンハントFXの講義で学んだ方がよいだろう。
環境認識は,これらの前提となる要素だ。
ぶっちゃけ,環境認識を完全にマスターしてしまえば,それだけで勝てると思う。
そもそも環境認識とは,何だろうか。
これについてはいろんな考えがあろうと思う。
私の考えでは,長期時間足の状態から,現在の相場の状況を読み取ることと,意識されるポイントを読み取ることだ。
相場の状況とは,大まかには,上昇相場,下落相場,レンジ相場を意味する。
ショートを狙うのであれば,下落相場であれば勝ちやすい。
現在下落相場にあるのだと分かれば,戻りを待ってショートすればいい。
レンジでもいい。レンジ上限からのショートや,レンジ下限下抜けからのショートを狙う。
上昇相場なら,利食いを浅く,逃げ回るトレードを心がける。
大まかにはこんな感じだ。
そして,意識されるポイントに水平線を引く。
トレードをする際,まず上位足で見て,何度も止まっているなど,意識されているラインに水平線を引いておく。また,これは私のオリジナルだが,どの時間足で引いた線かわかるように,色分けして引いている。
リオン式では,上げ止まりからのショートを狙うことが多い。
どこが上げどまりかと言えば,例えば上位足の水平線で上げ止まることが多い。
日足や4時間足の水平線はかなり強い。週足ならもっとだ。
水平線で上げ止まったなら,チャンスの可能性がある。
あとは,相場の状況から導き出した戦い方に基づいて,ローソク足の動きから下げのサインを確認してエントリーするわけだ。
終わりに
リオン式は,実にシンプルで,基本に忠実だ。
見るのはMAと水平線。
相場の状況を把握し,多くの市場参加者が見ているポイントを意識してトレードする。
ショート専門*2であったり,一つの時間帯,通貨ペアだけで行うリオン式は,邪道と言われることがあるようだ。
だが,リオン式の骨子は,シンプルにして普遍的な手法にあると私は思う。
だからこそ私はリオン式を真剣に学びたいと思ったし,この手法で勝てるようになるはずだと信じている。
現在は胸を張れるような成績は残せていないが,近いうちに,リオン式でガンガン稼いでいくつもりだ。
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